134「にょにょっ記」穂村弘 文春文庫
135「にょにょにょっ記」穂村弘 文藝春秋
「にょっ記」が面白かったので、続編を二冊読む。とてもわかり易い題名だ。
歌人の穂村弘の日記である。日記というか、妄想日記というか、思考や想像が暴走する感じが実に好きである。
駅前のスーパーマーケットのドアに広告が貼ってあった。
太陽印のハチミツは栄養満点です。
パンに!
ケーキに!
ヨーグルトに!
お子さまたちに!
ぎょっとする。
(引用は「にょにょっ記」穂村弘 より)
みたいな、シンプルだけどはっとするというか、ぐふっとするというか、たまに吹き出してしまうというか、違う場所からものを見た感じがとても良い。ときどき、古本屋でで見つけた古い不思議な本がそのまま引用(なのか、それともフィクションなのか?)されているのも、とても面白い。
この人の周りには、変なことが起こりやすいのだろうか。それとも、彼の目にはそう見えているだけなのだろうか。
2016/12/5