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「叛逆老人は死なず」鎌田慧 岩波書店
引っ越しましたよ、はい。疲れました。若い頃は、2日もあれば完璧に仕上げたのになあ。もう、疲れて疲れて。歳を取るってこういうことか、と思い知らされています。というわけで、老人の話は身にしみる。
デモに行っても老人ばかり。後のない年齢。何を恐れることがある。軍備に金を注ぎ込み、人は切り捨てる。そんな政権では孫・子の命が脅かされる。八十才超えのルポライターが、誇り高き叛逆老人仲間に熱いエールを送っているのがこの本である。
コロナ以前に書かれた本だけれど、いまだったらもっともっと先鋭的なことになっていただろうなあ、と思う。沖縄の基地問題、青森の再処理工場、死刑大国の好戦内閣と戦う全国の老人たち。そして、石牟礼道子や上野英信、むのたけじら叛逆老人列伝。
話はあっちこっちに飛ぶけれど、老人の熱い思いが伝わってくる。そうだよ、黙ってちゃいけないよね。老人、頑張らねば。安倍政権を許さない。
2020/6/4