香港・マカオ旅行記8

香港・マカオ旅行記8

2021年7月24日

おみやげも買ったし、外は寒いし、下へ降りようか、ということでピークトラムの下りに乗ります。上りよりはずっと空いていますが、傾斜度合いは変わらず、絶叫マシン並み。トラム駅から、中環(セントラル)方面へ歩きます。ブラブラしながらお昼を食べる店を探す作戦。香港らしい町並みが続きます。

ガイドブックで当たりをつけていたお店が2つほどあるのですが、場所がよくわからない。ホテルのフリースマホを利用して、娘が場所を調べます。夫も地図を見る。二人で協力しあって、「陸羽茶室」という飲茶屋さんに到達します。ここは、1933年創業の伝統的な飲茶レストランです。入れるかな・・・と心配していたら、二階に案内されて、「陳先生」という予約札があったテーブルに案内されます。「え?我々は陳じゃないんですけど、大丈夫?」と聞くも、「OK、OK。」ですって。そう言えば、レストランの予約を取ってもらった時、担当者に「予約時間には必ず遅れず行ってくださいね。」と、くどいほど注意されました。そうか、遅れると、こうなっちゃうのか・・・。

メニューは漢字の羅列です。伝票に料理名が並んで書いてあって、ほしい数だけ記入してウェイターに渡します。ウェイターさんは年配の男性が多くて、きびきび働いていて、見ていて気持ちがいい。あったかいお茶をポットにたっぷり持ってきてくれます。よくわからないながら、漢字を類推して何種類か注文してみます。

よくわかんないけど、来たものはどれも美味しい!ところで、ここはクレジットカードが使えるのか?と、突然、心配になります。キャッシュオンリーだと手持ちの香港ドルが心もとない。ガイドブックを調べると、VISAなら使えるという記述と、カードにバッテンがついている記述があって、心配。いざとなったら、この娘をおいていきますから、出汁でも取ってくださいって言おうか、などと相談する悪い夫婦。

もう少し頼みたいけど、お金、大丈夫かな~などと言い合いながら、次の注文を相談します。焼き餃子らしきものは決定。あと、エッグタルトが食べたいよ~、とメニューを眺めます。「蛋」という漢字が、どうやら卵らしい気がします。「ノミじゃないのか?卵なのか?」などと言い合いながら、ウェイターさんに「蛋」がつくメニューを指差して、「エッグタルト?」ときくと頷くのでそれを頼み、楽しみにしていたら、来たのは餡饅みたいなやつ。中の餡に黄身が入っていて。まあ、美味しくはあるんだけど、エッグタルト欲しかったなあ・・・。お会計を頼んだら、VISAは使えました。ああ、良かった。

飲茶のお店を出て、中環(セントラル)から上環(ジョンワン)まで地下鉄に乗ります。地下鉄は結構深くて、ずいぶん何度もエスカレーターに乗ってやっと地上に出ます。道沿いには乾物屋さんがたくさん並んでいて、フカヒレやらアワビやらきのこ類やらが飴色に干からびています。料理したら美味しいんだろうなあ・・・。

娘が例のスマホを駆使して行くべき方向を探ります。向かったのは文武廟。文武両方の神様が祀られている廟です。何やらがちゃがちゃした参道らしきところを通って、物乞いのお婆さんが裸足を投げ出して座っていたりもして、そして、到着。

中は、マカオのお寺と同じようにぐるぐる回るお線香が頭上にたくさん下げられています。


いろいろな肌の色の神様が祀られていて、大陸を感じます。

娘は、「これぞ中国!って感じだよね!」と大興奮。大喜びです。

そこから、今度はキャットストリートという骨董や雑貨の露店が並ぶ通りに行きました。ちょっと骨董っぽいけれど実は工場で量産したんじゃないの?と疑えるような、怪しげな雑貨が安価に大量に売られています。キーホルダーなんかをじゃらじゃら買うとおみやげに良さそう・・・と熱心に見るだけ見て、結局何も買わない私たち。ごめんね。

そこから、今度はトラムに乗って香港島をちょっと横に動いてみよう、という計画なんですが、トイレに行きたくなっちゃって。ところが、公衆トイレがないんですね。セブンイレブンでお借りできるかどうか尋ねたら、きっぱり断られちゃった。すると、娘が賑わっていそうなレストランに入っていって、トイレを借りたいと交渉。レジのお姉さんが、にっこり笑って、どうぞ、こっちですよ、と指さしてくれる。お陰で、事なきを得ました。娘、交渉能力あるじゃん、すごいじゃん。見直しちゃった。

ここでついでに、香港のトイレ事情のお話。決して不衛生というわけじゃないんですが、日本のトイレみたいにぴかぴか、というわけではありません。あくまでも、トイレはトイレ、そもそもが排泄のための場所ですからね、という感覚。日本のデパートやレストランのトイレって、ものすごく気合が入っていて、むちゃくちゃきれいでしょ。ああはならない。

それから、香港のトイレの謎なんですが、女性トイレで、女性しか使わないにも関わらず、個室に入ると、便座が上がっていることが多いのです。なぜ?最初は、男の子連れのおかあさんが使ったのかと思ったけれど、それにしては頻繁すぎる。思うに、便座に座らずに、持ち上げて、跨いで使っているのではないかと。マカオでは和式みたいなおしゃがみ式もありましたし、必ずしも洋式が好まれているわけじゃないのかもしれません。

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2018/3/1