大地の五億年 せめぎ合う土と生き物たち

177 藤井一至 山と渓谷社 「マザーツリー」の後にこれを読む、というのはなかなかいい順番であった。「マザーツリー」が森に着目して自然を語るのに対して、こちら…

南極探検とペンギン

160 ロイド・スペンサー・デイビス 青土社 副題は「忘れられた英雄とペンギンたちの知られざる生態」である。かなり分厚い本で、面白いのだけれど、読みにくい本で…

言語の本質

157 今井むつみ 秋田喜美 中公新書 副題は「言葉はどう生まれ、進化したか」である。何ひとつ言葉を知らない赤ん坊がいつの間にか周囲の言葉を理解し、片言をしゃ…

動物たちは何をしゃべっているのか?

152 山極寿一 鈴木俊貴 集英社 鳥になった研究者と、ゴリラになった研究者が、原語の進化と未来について語り合った記録。 鳥になった研究者とは、シジュウカラを…

3.11大津波の対策を邪魔した男たち

148 島崎邦彦 青志社 筆者は東京大学名誉教授、元日本地震学会会長。 3.11の大津波は大被害を及ぼし、原発には大事故が起きた。が、2002年に大津波の警告…

アリ語で寝言を言いました

131 村上貴弘 扶桑社新書 筆者はアリの研究者。「安住紳一郎の日曜天国」というラジオ番組にゲスト出演しているのを聞いて、この本を読んでみようと思った。 人が…

ゼロからトースターを作ってみた

87 トーマス・トウェイツ 飛鳥新社 アメトークの「読書芸人」でラランドのニシダが紹介していた本。2012年初版だから、実は結構古い本なのね。 大学の学位取得…

土偶を読む図鑑

25 竹倉史人 小学館 作者はもともと宗教史や神話の専門家である。大学で神話の講義をしていた時、ふと「縄文時代の神話ってないよね?」と思ったという。文字はない…

牧野富太郎の恋

22 長尾 剛 朝日新聞出版 昨年の秋、高知旅行で高知県立牧野植物園へ行った。良い植物園であった。東京の練馬区立牧野記念庭園にも行ったことがある。小さいけれど…