デンマーク・イタリア旅行記9(ミラノ篇2)

デンマーク・イタリア旅行記9(ミラノ篇2)

2024年6月12日

朝、朝食会場に入ろうとして止められる。部屋番号を言うと、あなたたちの朝食はフリーではないと言われる。昨日はちゃんと食べられたし、朝食代込みで宿泊している、というが、聞いてくれない。なので、フロントまで行って訴えると、問題なしだ、朝食込である、と食堂に電話してくれる。ついでに、明日の朝は出発が早いので朝食はいらないというと、じゃあ、モーニングボックスを準備するね、と言われる。それなら空港行の電車の中で食べられるので、お願いする。

朝食会場に戻るとさっき我々を止めたお姉ちゃんがいて、OK、どうぞ入って、という。別に謝りはしないのね。これが日本だったら、まず「お客様が朝食込のご宿泊かどうかお確かめさせてください」かなんか言って、その場ですぐに調べるだろうし、もし間違ってたら平謝りなんだろうに。平然としてるのは文化の違いなんだろうか?釈然としない。

とにかく朝食は無事食べて、今日は最終日。ミラノ大聖堂へ行く。例によってチケット売り場は少し離れた場所。そこで購入してから、行列に並び、入場。

大聖堂や教会堂は、どうしてこんなに天井をとんでもなく高く作り上げるんだろう。威圧感がすごいよね。ステンドグラスが美しいし、床も見事だ。

イタリアでどれだけたくさんの圧倒的な教会堂を見て回ったことか。ここもすごい。屋上テラスも別料金で行けるんだけど、私は高いところは好きじゃないのでパス。すぐ横にある王宮、パラッツォレアーレに移動する。ここは博物館になっている。迷路みたいで、中庭を見逃して、一度出てから戻って見直す羽目になったけど、気持ちよく入れてくれてよかった。

さあ、これからどこへ行こうか、と相談して、夫がコルソ・コモという雑貨屋が面白そうだというので地下鉄で移動する。たどり着いた場所はとてもお洒落なディエチ・コルソ・コモというお店。うーん。おしゃれすぎて、我々とはあんまり相性が合わないかも。ま、でも、こういうお店にミラノで一軒くらい入ってみるのも良い経験ではある。結局、なに一つ買わないで店を出た。それから、ランチの場所を探してうろうろして、結局スターバックスに入る。メランザーノという茄子の入ったサンドイッチにカフェラテ。イタリアのスタバは、日本とはまたテイストが違う。

一度ホテルに戻り、夕方、駅構内のレストランに、明日の鉄道の下見を兼ねて夕食に行く。窓からホームが見える鉄道おたく垂涎のレストランでステーキとピザを食べる。

明日はいよいよ帰国なんだが、フィレンツェで発覚したチケット問題と、ミラノ・ヘルシンキトランジット問題があるので、ちょっと緊張しちゃう。

翌朝、チェックアウトすると結構大きめの紙袋を二つ渡される。モーニングボックスだというんだけど、えー、こんな大きいの?と持て余しながら駅へ向かう。空港行の鉄道のホームナンバーがなかなか表示されないのでハラハラする。発表になったので急いで列車に乗り込む。

やれやれ、動き出した。モーニングセットをあけると、クッキーや甘いお菓子やジュース、ヨーグルト、それにリンゴが丸ごと入っている。なんか思ってた朝食と違う。イタリアの人は朝から甘いものを食べるのかしら。

駅に改札は特になく、乗車してから検札があるはずなのだけれど、朝早いからか、降りるまで検札は来なかった。なーんだ、なら、チケットを買い直す必要なかったじゃないの、というと、そうじゃない、万が一ということがあるんだから、と夫に言われる。そうなんだけどねー。

ミラノマルペンサ空港到着直前に、フィンエアーは第一ターミナルか、第二ターミナルか、夫と私の見解が分かれてもめる。夫が向き合いの席の女性に「フィンエアーは第一ターミナルですか?」と尋ねると、分からないわ、と言った後、スマホですぐ調べてくれる。降りる間際に「第一よ!」と教えてくれて、本当に親切な人。そして、私は第二ターミナルだと思ってたの、ごめんよ!ありがとう。

フィンエアのカウンターでチェックイン。同じワンワールドグループなんだから、ヘルシンキでのトランジットでJALまで一緒にチェックインできるかと思ってたら、JALのことはわからない、と言われる。あれこれ調べてくれたんだけど、とにかくここではヘルシンキまでしかチケットは出せないから、あとはヘルシンキでJALに聞いて、と言われる。じゃあ、荷物を預けちゃうといったん外に出て荷物を受け取らないといけないのね、ということになり、機内に持ち込むことにする。制限内の荷物しか持っていなくて本当に良かった。

何となく不安な気持ちで、とにかくヘルシンキに飛ぶ。飛行機を降りて歩いていったら「トランジットカウンターはこちら」という日本語表示がある!それに沿って行ったら、ちゃんとJALの窓口があるじゃないの。ところが、そこでチケットが出るまで少々時間がかかった。何か機械トラブルがあったらしく、窓口のお姉さん(日本人ではない)が電話をかけてあれこれ確認している。でも、ようやくチケット発券。そして、パスポートコントロールがあるからそっちにいってね、と教えてくれる。

教えられたはずなのに、チケットが無事手に入って舞い上がってしまったのか場所が分からなくて、もう一度そのカウンターに戻って聞き直したら、このお姉さん、カウンターを出て一緒についてきてくれた。ご親切にありがとう。というわけで、ようやく無事に出国審査も通り、JALの搭乗ゲートへ。あらまあ、日本語表示があって、日本語アナウンスが。なんてわかりやすいのかしら。三週間ぶりの日本。ってまだヘルシンキなんだけど、すごくほっとしたのでありました。

というわけで、13時間のフライトを経て、無事に羽田に到着。長い旅でした。

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