キングダム49~52

キングダム49~52

2021年7月24日

14 15 16   17 「キングダム49~52」原泰久 集英社

えーと、特筆すべき事は特にございません。とにかく、ずーっと戦っているだけで、人の頭やら胴体やらが、すぽぽん、と切って飛ばされたりするわけですな。それだけなのに、なんでこんなに読ませるんだろう、とあきれるというか、驚くわけです。

こんなふうにして、昔から人は、殺し合い、領土を取り合い、生きてきた。それが、今日につながっている。戦をしても、お腹は減るし、ああ、早く終わってご飯食べたいな、とか思いながら、人をじゃんじゃん切り捨てたりしているわけで、なんだかそういった人間のリアリティみたいなものが、絵空事じゃなく伝わってくる。その反面、ものすごく絵空事でしかないことも、とんでもない密度で描ききっている。どちらも濃密この上ない。

前回、キングダム読みを再開したあたりから、どうも夢見がよろしくない。敵に追い詰められたり、帰宅した家が荒れ放題にされていて、目に見えない気配が充満している、といったなんとも不安な夢を見る。影響されやすいからなー。もっと平和なものを読めよ、自分、と思う。

そういえばTVで「忍びの国」をみた。戦の場面の多い映画だったが、CGを駆使して、忍びが超人的な戦いをするのね。でも、なんか安っぽい。CGを多用すると、嘘くささがどうしても出るのね。キングダムの実写版がそうならないことを切に望むなあ。

2019/4/9