ベトナム旅行記(その4)

ベトナム旅行記(その4)

2021年7月24日

ホテルに荷物をおいて。では、ホアンキエム湖の中秋節を見に行くことにしよう。

ホアンキエム湖とは、ハノイ旧市街の真ん中にある美しい湖で、私たちのホテルからは徒歩ですぐ行ける。その周囲がぐるっと週末は歩行者天国になる。

湖には街の灯りが写って美しい。空には満月。

湖畔に向かう道々、書店を見つけて入ってみる。「ドラえもん」やら「ドラゴンボール」やら日本のコミックスがたくさんおいてあって、開くと、登場人物がみんなベトナム語を喋っている。面白いので、一冊購入。

それから、コーヒー豆屋を発見して覗きに行く。どんな豆があるのか尋ねると、ジャコウネコの豆を出して香りを嗅がせてくれる。すごく香り高い。ちょっとしか手持ちのお金を持ってきていないので、値段を聞いて迷って、「また来るね」と出てきてしまう。

湖畔には沢山の人が集まって、中秋節は子供のお祭りだって。ここでは、ジェンガを積み上げるイベントが行われているらしい。


ぴかぴか光るウサギ耳のカチューシャや、風船や、綿あめなんかが売られている。大変な人ごみなのに、その中を子供用電気自動車が暴走している。彼ら、前なんて全然見ないで好き勝手に走って、ごきげんそのもの。

  

ローラーブレードのような、セグウェイの手すりがないような乗り物で滑走する若者もいれば、よちよち歩く子供もいる。みんな、思い思いに楽しんでいる。

こんな人混みで、ろくにコントロールできない子供に電気自動車なんて。日本なら、考えられない。人様に迷惑を掛けるから、人にぶつかったら大変だから。こんなところで子どもに好き勝手やらせたら、大問題になるんじゃないかしら。でも、誰も怒っていない、気にしていない。ぶつかったって大したことないし、大人なんだから、避けられるでしょ、ってこと。

  

お絵描きしたり、ジュース飲んだり、みんな楽しそう。子供たちは、活き活き伸び伸びしている。こんな子供らしいエネルギーのある子供に、最近、日本じゃあったことがないような気がする。

ぐるっと回って、お祭り気分を味わったら、ホテルに帰ろうか。のどが渇いたので、バーに寄ってしばらく休んで、今日はおしまい。部屋には、中秋節のお菓子として、月餅が置かれていた。

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2019/9/21