マラガ・ジブラルタル・マドリード・リスボン・ヘルシンキの旅その3

マラガ・ジブラルタル・マドリード・リスボン・ヘルシンキの旅その3

なんとかマラガ空港に到着。そこから飛行機に乗ってしまえば、あっという間にマドリードに着く。最初の予定だと、ここからポルト行きに乗り換えだったんだけど、低気圧クリスティーンのせいで予定変更。新たに予約したマドリードのホテルに向かう。もう疲れちゃったし、タクシー利用で、と思ったらタクシーも長蛇の列。マドリード市内までは料金が一定なので、ボラれる心配はない。30分以上待ってタクシー乗車、とにかくホテルに到着。

夜はタパス(小皿料理)の店に。大体ヨーロッパのレストランは一人前が大きすぎて、私たちは一皿ずつ頼んでシェアしても食べきれないことが多いのだけど、こういう店だとちょっとずついろんなものが食べられて楽しい。久しぶりにゆっくり食事を楽しむ。

マドリードに着いた翌日は、まず歩いて王宮に行ったのであった。天気は多少マシになっていた記憶が。

王宮は立派。きんきらきん、豪華絢爛。イタリアでもモナコでもフランスでも思ったのだが、こいつら、いろんなところに攻めていっては財宝を横取りして持ってきたり、貧しい人たちからむしり取ったりしてこんな豪華なものを作ってたんだなあってこと。穿ち過ぎなのかもしれないけど。こんなにもキラキラの権威付けがほしいのか。日本でも太閤さんとかこういうの大好きだったけどね。

ものすごく高い天井、とんでもない精巧な絵画、きらっきらの家具、調度品、一台億は軽く超える楽器類の数々、彫刻に鎧甲冑にシャンデリア、テーブルにカトラリー‥‥。ここで王族は暮らしていたのかしら。それとも、公式の場でしかなくて、もうちょっとのんびりできるお部屋があったのかしら。貧乏な私の発想ではついていけないことが多い。伊万里焼きっぽいのがあったので写真を撮る。

外に出ると風が例によって強い。煽られながら、お茶して軽くランチできるような店を探す。地元感あるカフェでコーヒーとサンドイッチ。それから、ホテルに戻って休憩。この日は実は私の誕生日。突然、ノックの音がしたと思ったらホテルスタッフがカヴァ(スパークリングワイン)とチョコレートケーキを持ってきて「Happybirthday!」ですって。「This is surprise!Enjoy!」と置いていってくれた。でも、夫の体調が悪くてアルコールは飲めないのよ…。というわけで、ボトルごとトランクに入れて持ち帰りましたとさ。ホテルのみなさん、ありがとうございました。(帰国後おいしくいただきました。)

さて、部屋では翌日の予定を話し合いつつ、今後の展開も相談する。低気圧クリスティーンは去ったのだが、なんと次なる低気圧レオナルドが登場。日本の感覚だと、台風一過で晴れるはずなのになー。レオナルドはさらに猛威を振るっており、ポルトガルは全土、警戒警報が出っぱなしだ。あさってにはリスボンに飛ぶ予定だというのに。AIに相談すると、とにかくイベリア航空のアプリをスマホに入れて、遅延欠航情報が届くようにしておけという。連絡先メルアドを登録すれば、何らかの変更が決定したらすぐ連絡をくれるらしいので、そのように手配する。かつ、万が一、欠航した場合に何をするべきか?という提案までAIがしてくれる。とりあえず、欠航になった場合の宿への連絡メールの文案を丸ごといただいて、何かあった時にすぐに送れるように下書きに入れた。(台風で飛行機が欠航になったけど、明日には行くから宿は確保しておいてね、という内容である。)

それから、明日はソフィア王妃芸術センターでゲルニカを見て、プラド美術館でゴヤやベラスケスを見ようということになり、スマホでチケットを予約する。誕生日を迎えた私はシニア。半額料金で入れるんだって。ただし、チケットセンターで年齢を証明するパスポートの提示が必要。フロントに、朝のタクシーの手配もお願いする。本当はソフィアに歩いてもいけるんだけど、また雨が降るというのでね。

翌朝。フロントで「タクシーを頼んでおいたのだけど」というと「下へ行って」と言われる。(フロントは二階)。下へ行くとドアボーイが「タクシーだね?」と言って道に出て、流しのタクシーを拾おうとする、「そうじゃなくて、九時に来てもらうようにもう昨日頼んであるんだけど」というも、その場でタクシーを捕まえて「さあ、乗って」と言われる。じゃなくて、昨日、手配してもらってたはずなんだけど…とつたないつたない英語で説明しても「だからタクシー、これ乗ったら大丈夫だよ」とニコニコして促される。しょうがないので乗っちゃうけど、こういうのってどう説明したらいいのか、本当にこれでいいのか。英語でどう説明したらわかるのか。などと悩んでいるうちにタクシーは動きはじめ。ソフィアに行きたい、というと運転手のおばさんは「ジャポネ?チーノ?」と聞く。「ジャポネ」というと、スマホを駆使して日本語音声で説明してくれる。保健省の立派な建物や、スペインの健康保険制度についてまで。そして、あっという間にソフィアにつき、そっちに行けばいいよ、楽しんでね、とご機嫌で降ろしてくれる。ありがとう。雨がしょぼしょぼ降ってます。入口がわからなくてうろうろして、階段を上るとようやくわかって上がっていく。

「アイムシニア」は魔法の言葉。どこへいてもチケットが半額になる。すごいなあ。チケット売り場でパスポート出そうとしたら、ちらりとも見ないでさっさとシニアチケットをくれた。疑われないのね。見るからにシニアなのね…とちょっとしょぼくれる私。いいじゃん、信じてもらえたんだから、と笑ってる夫。うーむ。

ゲルニカを見る。すごい。と思う。でも、もう知ってる、ともどこかで思っている。何度もテレビや画集などで見たからね。それでも、これを描いたピカソの気持ちはわかる、伝わってくる。戦争は怖い、戦争はだめだ、戦争は許せない。今の日本を思うと、ほんとうに、何度でもそう思う。#ママ、戦争を止めてくるわ。

ソフィアのほかの陳列物は、王宮とあまり変わらない。というか、こちらの感性がマヒしている。なので、レストランに並んで、軽くお昼を取り、プラド美術館へ移動する。雨が上がっているようなので、歩いていこう。

プラド美術館が見えてきたのだけれど、入り口を間違えて反対側へ行っちゃった。ぐるっとまた戻って、さあ、「アイムシニア」の呪文を唱えよう。ここでもノーチェックでチケットを渡される。そうか、確認するまでもなくシニアだとわかる私なのか(二回目)。

プラド美術館はさすがにたくさんの絵画があってゴヤもベラスケスも勢ぞろい。見る部屋がありすぎて、どっちへ行ったら分からなくなるとさりげなくスタッフが指し示してくれる。ありがとう。疲れたので早々に帰って翌日の準備。雨が上がったし、今日のリスボン便は飛んでるみたいだからきっと明日も大丈夫ね、と荷造りをする。