三十三間堂、智積院、お好み焼き吉野

三十三間堂、智積院、お好み焼き吉野

2021年7月24日

本当は高野山に行きたい、と夫は言っていました。でも、お天気が怪しげだったのです。それなら、京都にしておくか、というわけで、今回は三十三間堂を目指すことにしました。

三十三間堂は、たぶん、中学の時の修学旅行で行っているはずです。でも、な~んも覚えちゃいない。あの年頃の子ども達は、どこへ行こうと、おしゃべりに夢中ですからね。ってか、寺社の良さってアラフィフになって、やっとわかってきました。あの当時、印象がなかったとしても仕方がないと思ってしまいます。

梅田からJRに乗り換えて、京都駅で降りました。バスやタクシーに乗ってもいいけどまあ、歩くか。ってんで、てくてく歩きます。小さなお社や、風情のある町家のある道を歩きます。鴨川を渡り、塩小路通りを行くと、おお、三十三間堂です。

拝観受付を通って、本堂に入ります。細く長く続く本堂には、ものすごい数の仏像がずらずらずらと並び続けています。千手観音、風神、雷神はもとより、音楽の神様だの、雨の神様だの、楽器やいろいろな道具を持った神様たちがいろんな顔をしてず~~~っと並んでいて、そりゃもう圧巻です。後ろのほうで黙って立っているたくさんの仏像たちは、いつか前に出られる日を夢見てたりは・・しないか。AKBじゃあるまいし。これ、全部、作った人がいるんだなあ、としみじみ歴史を感じました。

最後まで行き着くと、裏側をぐるっと回れます。長い廊下。弓道の額がたくさん掲げてある、と思ったら、三十三間堂では、この長さを利用して、通し矢という行事が行われているのですね。

本堂を出てから、周囲のお庭を歩いていたら、「夜泣き泉」という夜泣き封じの井戸がありました。我が息子は夜泣きが酷くて、三歳すぎまで毎晩大騒ぎをやらかしていたものです。あの頃、ここを知っていたらなあ。

外から見る三十三間堂の本堂は、屋根の造形が見事です。上にとまっている鳥がまるで彫刻のように見えました。

豊臣秀吉が寄進したという太閤塀も眺めてきました。

三十三間堂を出て、今度は智積院に向かいます。まずは収蔵庫で、長谷川等伯の国宝障壁画、楓図、桜図などを鑑賞。等伯って、すごく若くして亡くなった方なのね。

さて、それから庭園を拝見します。庭は、庭だけ見てもいいけれど、建物の中から眺めると、また違った趣きでいいものです。

障子も美しい。

ほていさんの楽しい絵が、ここはたまたま写真撮影禁止じゃなくて、残すことができました。

外は紫陽花の花が真っ盛り。

お腹が空きました。グレゴリ青山が「ねうちもん京都」でおすすめしていたお好み焼き屋さん「吉野」を目指します。すごく細い路地にあって、わかりにくいので根性で探せ、と本にあったけれど、本当に細い細い路地の奥にありました。

ここですじ焼きと、焼きそば入りあぶらかす焼きを注文。待っている間に頼んだ「ホルモンのこごり」は超絶品です。

これ、一流料亭でもったいぶって出せる味だわ。お好み焼きも素晴らしい。うまい、うまいと食べていたら、修学旅行らしい学生が数人、タクシーの運ちゃんに連れられて食べに来ていました。いいところ、案内してもらってよかったね。こんなディープなお店、なかなか見つけられませんよ。

2012/7/13