京都もっと深掘りさんぽ

京都もっと深掘りさんぽ

44 グレゴリ青山 小学館

グレゴリ青山は、新刊が出たら即買いの、信頼の作家である。この本は「京博深掘りさんぽ」の続編ともいえる一冊。

京都関連本を何冊も出しているグレゴリ青山。掘っても掘っても京都はネタが尽きない。今回は京都人にはおなじみのお祭りや、おなじみなのに、あまりに近すぎて全然いかなかった、見なかった、知らなかったもの、ほとんどの人が知らない穴場、少し足を延ばした郊外など、王道の観光案内でもある。

いけず石と呼ばれる、車の通行の邪魔になりそうな、わざと置いてある石。町内に一つはきっとあるお地蔵さん、そして地蔵盆の話。鴨川運河、山科、上賀茂神社、京都鉄道博物館に亀岡天然砥石館、京都国際マンガミュージアム、山鉾巡行、お花見マラソン・・・・などなど盛りだくさんである。

実は息子が幼稚園年長から小二まで、我が家は京都に住んでいた。下の子がおなかにやってきてすぐ名古屋へ転居したのだが、その三年間は、なんというかディープであった。京都の地元民とっぷりの中に入り込むのは実にハードである。京都のお人は親切やけど、いけずでもあるんでっせ。なんでみんな優しいのにこんなに辛いんやろ、と思ったこともあった。後から振り返ったら、あれ、いけずされてたんやなあ、と気が付く。私は鈍いので、気が付くのに数年かかったんだわ(笑)。

でも、京都は素晴らしい。お寺も美術館も桜も紅葉も川もお庭もなにもかも。うっとりするほど素晴らしい。あんなに混んでいなかったら、通い詰めたい場所ではある。そんな京都の魅力をたっぷりと、お茶目に紹介してくれるのが、このグレゴリ青山なのである。