六甲山散歩その3

六甲山散歩その3

2021年7月24日

見学がひと通り終わったら、お茶の時間です。どこで召し上がりますか、と尋ねられて、ちょっと寒かったので、外の日当たりの良いテラスでいただくことにしました。背中におひさまが、ぽかぽかと気持ちがいい。

ケーキは、くるみとりんごがたっぷり入った素朴な味わいです。甘いものが苦手な私にも、とてもおいしい。お茶も、ポットにたっぷり入って、お茶帽子が被せられています。すてき。

ゆっくり味わっていたら、夫が先にお茶を飲み干して、写真を取りに行きました。ヴォリーズファンの彼は、どこもかしこも、しっかり撮っておきたいのでしょう。私も十分くつろいでから、リビングに戻りました。小さな部屋で、ヴォーリズグッズを売っています。夫は、日本中のヴォーリズ建築の載ったヴォーリズマップと、この山荘の図面を買いました。

さっきケーキを薦めて下さったおばさまが、「まあ、そんなに買ってくださって、ありがとうねえ。もし、会員になれば、もっとお安いんですけど・・」と言ってくださいます。この山荘は、アメニティ2000協会というNPO法人が管理していて、会員を募集しているのです。でも、いつまで関西にいるかわからないからなあ・・・。

「ケーキはいかがでしたか?」と聞かれたので、「甘すぎなくて、本当に美味しかったです。」と答えたら、もう喜んで喜んで、「紅玉が手に入ったので、いっぱい入れたんですよ。バターじゃなくて、サラダ油なんです。バターは体に・・ねえ、あんまり良くないから。それで、さっぱりしますでしょ、植物油だと。それから・・・」とそりゃもう熱心にレシピを教えてくれました。確かに、硬すぎず、柔らかすぎず、甘すぎず、絶妙のケーキだったんですよ。

その部屋には、ヴォーリズさんのサインも飾ってありました。

たくさん、お礼を言って、山荘を後にします。説明して下さった方も、ケーキを薦めて下さった方も、本当に楽しそうに、嬉しそうに仕事をしているのがわかります。いいなあ。ヴォーリズは、人をそういう気持ちにさせられる力のある人だったのかもしれません。

ちいさな道だけど、門を出て左に行くとオルゴールミュージアムへの近道ですよ、とスタッフのかたが教えてくれました。藪みたいな道もあるけど、虫もいないし、蛇もでませんから、大丈夫よ、とのこと。本当に、しばらく歩くと、すごく狭い山道になりました。でも、こういう道、実は大好きです。

「土曜日だから混んでるかと思ったら、人が少なかったね。」などと夫と話し合っていたら、オルゴールミュージアムに出ました。観光バスが止まっていて、まあ、人の多いことったら!!そうだったのね、ここには人がいたのね。

オルゴールミュージアム自体は、それほど興味を惹かれなかったのですが、六甲ミーツ・アート芸術散歩というイベントがおこなわれているらしく、いろいろな「芸術」がありました。たとえば、こんなの。

それから、こんなの。

オルゴールはいろいろなのがありましたが、これが一番怖かったんですよ。

2012/10/24

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