ポンコツズイ

34 「ポンコツズイ 都立駒込病院ケツ栄内科病棟の4年間」 矢作理絵 集英社 33歳で100万人に5人の確率でなる突発性再生不良性貧血という厚生労働省指定の血…

京都ぎらい

155 「京都ぎらい」井上章一 朝日新聞出版   筆者は京都市右京区の花園で生まれ、五歳のときに同じ右京区の嵯峨へ引っ越し、そこで育った。長…

被差別の食卓

154 「被差別の食卓」上原善広 新潮社 「日本の路地を旅する」の上原善広の本である。「日本の路地を旅する」にもちょっと出てきた、被差別部落特有の料理を彼はソ…

愛の顛末

163 「愛の顛末 純愛とスキャンダルの文学史」梯久美子 文藝春秋   なんちゅう題名だよ。借りるのに恥ずかしいじゃないか。とぶつぶつ言いな…

『罪と罰』を読まない

128 『罪と罰を読まない』 岸本佐知子 吉田篤弘 三浦しをん 吉田浩美 文藝春秋   とある宴会の片隅で四人が集まって、ドストエフスキーの…

みんな彗星を見ていた

131 「みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記」星野博美 文藝春秋 「コンニャク屋漂流記」で、紀州から外房の岩和田へと移り住んだ祖先のルーツ探しをした作…

あなたを選んでくれるもの

143 「あなたを選んでくれるもの」ミランダ・ジュライ 新潮社   ミランダ・ジュライが何者か全然知らなかった。作家で女優で映画監督でミュー…

身体巡礼

134 「身体巡礼」養老孟司 新潮社   壊れていく父と、その介護に疲れていく母を手助けする往復の車内でこれを読む。老いや死の現実を突きつけ…

父「永六輔」を看取る

125 「父「永六輔」を看取る」永千絵 宝島社   永六輔は、私の人生の師のひとりである。高校生の頃から永さんのラジオを聞いていた。小沢昭一…