お砂糖とスパイスと爆発的な何か

185 「お砂糖とスパイスと爆発的な何か 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門」 北村紗衣 書肆侃侃房 一年に百本くらい映画を映画館で見て、かつ百本くら…

かか

182 「かか」宇佐見りん  河出書房新社   三島賞、文藝賞受賞作。でもって、この後に芥川賞も別の作品で受賞。作者はまだ…

全部ゆるせたらいいのに

179 「全部ゆるせたらいいのに」一木けい 新潮社   いえいえ。私の提案としては「全部許さなくていいのに」に改題しましょう、であります。つ…

正しい女たち

46 千早 茜 文芸春秋 若いなあ、という感想を持ってしまうってことは、おばさんなんだなあ、私、と思ってしまった。とほほ。 いくつかの短編が集めてある。何でも…

セゾン・サンカンシオン

45 前川ほまれ ポプラ社 依存症を抱える女性たちが生活をともにする施設、セゾン・サンカンシオン。そこで暮らす女性たちの様々な出来事を周囲の人の姿とともに描い…

在宅ひとり死のススメ

39 上野千鶴子 文芸春秋 また上野先生の本を読んだ。この人は歯切れがいいなあ。 高校時代の同級生がこの本を読んで、一人暮らしの老母に勧めたいけれど、さすがに…

風よあらしよ

25 村山由佳 集英社 伊藤野枝については、以前、「村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝」栗原康 岩波書店を読んだことがある。 あの本は、伊藤野枝を語ることで…

昭和遊女考

21 竹内智恵子 未来社 結婚した当初、私達は仙台に住んでいた。街なかにある仕事場から裏通りを通って帰ると、途中に古びた木造の建物が並ぶ道があった。二階建てで…