107 ウインストン・グルーム 講談社
これもモトムラタツヒコさんからの情報。映画もいいけど、原作もね、という紹介だったと思う。「フォレスト・ガンプ」という映画が大ヒットしたことは知っていたけれど、見たことはなかった。なるほど、これは映画にしたら面白いわ。作者はそもそもがシナリオライターだという。ほんと、映画を見てるみたいな本だった。
物語としては、おとぎ話なのかもしれない。知能誌指数70程度のフォレスト・ガンプの半生記。次々と思いがけないことが起きる。「アルジャーノンに花束を」的なところもあるが、もっと奇想天外だし、結末も違う。毛沢東やジョンソン大統領など実在の人物も登場する。映画では、確か実写映像を利用してちゃんと彼らとガンプの絡みが投影されたんじゃなかったっけ。
人生の幸せとは何か、才能とは何か。そんなことを考えさせる小説なのだと思うけど、展開が早くてエンタメとして楽しめる。そして、軽い。ちょっと映画を見たくなったわ。
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