121
「ワカコ酒」1~3 新久千映 徳間書店
ケチな話で申し訳ないが、TSUTAYAでコミックを借りると、7冊借りても10冊借りても同じ値段になる。たまたま借りたい本が7冊しかなかったのだが、もったいないので無駄でもいいと思って数合わせで借りてきたのがこの漫画三巻だった。そうしたら、なかなか当たりであった。
村崎ワカコ26歳。酒飲みの舌を持って生まれたが故に女ひとり酒を日々楽しんでいる。彼氏もいるらしいのだが(顔は絶対出てこないあたりが渋い)、飲むときは基本、一人である。友達と待ち合わせしても、相手が遅れて来れば、その間一人酒が楽しめてラッキー、と思ってしまう猛者。
飲むのはビール、冷酒、熱燗、焼酎、サワーにシャンペン、ワイン、紹興酒と何でもござれだ。つまみはシンプルなものが多く、塩サケから始まって焼き鳥、だし巻き卵、焼き餃子、ポテサラ、唐揚げなど定番が多いが、どれも実に丁寧に楽しむ。読んでいて酒飲み心が実にくすぐられる漫画である。
私は健康上の理由で一時期断酒をしたが、ここ数年、また美味しく飲めている。しばらく離れていた分、お酒の美味しさが身にしみる。もちろん、健康を害さないように酒量には十分気をつけている。美味しいものと、美味しいお酒。これこそがこの世の喜びというものである。そこに気の合う人間がいたら、もっといい。でも、ワカコは一人酒だ。そのほうがゆっくり楽しめるようだ。でも、女一人で外呑みで、嫌な思いはしないのかな、などと余計な心配をしてしまう。いや、漫画ですから。と自分に教えてやる私。
まだ巻は続くので、もう少し読んでみよう、と思った。
追記 2016年4月 6巻まで読了
2015/12/18
