「やさいのせなか」 きうち かつ
野菜の上に紙を乗せてクレヨンでこすったものを見て、何の野菜か当てる、それだけの絵本です。
それだけなんですが、これが案外、難しくて、面白い。
とうもろこしや白菜は、割と予想がつきやすいですが、ニガウリやアボカドは難問です。
時々、「これは野菜かな?」なんていって、ちょっと違うものを紛れさせちゃうのもご愛嬌。
ページをめくるたびに、新しい問題や、答が現れるので、わくわくします。
幼児から、小学校低学年くらいがターゲットだとは思いますが、実は、高学年でも、オトナでも、かなり楽しめます。
ゆっくりめくっても、二分半程度で読みきれるので、読み聞かせで、数冊取り上げたいときの導入には持って来いだと思います。
みんなの意識と視線が、読み終わる頃には、読み手に集中して、メインの本へ入りやすくなるでしょう。
親子で、「なんだろう?」なんて言い合いながら、一緒に読むのにも、とても楽しい絵本です。
2010/2/15