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「ワーカーズ・ダイジェスト」津村記久子 集英社
津村記久子はかっこいい。きっぱりとした女を書かせたら日本一だ。と断定してしまおう。
三十過ぎて仕事に生きる女の日々の焦りと気概と覚悟。なんて要約すると、全然本質を捉えていないような気がするけど。
ちゃんとまじめに仕事して、自分に正直に生活して、誠実に頑張ってれば、大変なこともいっぱいあるけど、いいこともあるよ、判ってくれる人もいるもんな、とただそれだけのことなんだけど、それをきちんと描くのってすごい、としみじみ思う。
私が今、三十すぎの仕事もあんまりうまく行っていない独身女性だったら、もう、津村記久子さん好きすぎて抱きしめてしまうかも。この人の本さえ読めば勇気をもらえるんだって、拳握りしめてしまうかも。
と思ったら、この作品で織田作之助賞をもらってるのね。そりゃそうだ。賞に十分値する。芥川賞なんてあてにならないと思っていたけれど、この人に限って言えば、芥川賞、正しいよなあ、と思う。
作中に出てくる、なすびカレーのなすびトッピング、私も食べたい!!
津村記久子、これからも読み続けるぞ。頑張っていただきたい。
2015/4/2
