夏休みの拡大図

夏休みの拡大図

2021年7月24日

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「夏休みの拡大図」 小島達矢 双葉社

最寄りの図書館では、予約を十冊、受け付けてくれる。たのんですぐに来る本ばかりならいいが、二ヶ月、三ヶ月待ちは当たり前だったりすると、十冊なんて枠はあっという間に埋まってしまう。互いに枠が空いているときは、夫婦で融通しあうが、それも無理になると、おちびのカードを借りて予約を入れたりもする。そうして、何ヶ月も待っているうちに、何をなぜ予約したのかなんて、すっかり忘れきってしまう。

おちび宛に、予約の本が来ましたというメールが来た。それが、この本だった。だけど、私も夫もおちびも、予約をした覚えがない。いったい、誰が読みたかったんだ?と疑問に思いながら、とりあえず私が読んでみた。

いわゆる日常の謎、人の死なないミステリ。小学校時代の親友の、就職のための引越しを手伝いながら、当時の謎を解いていく物語。人死の出るミステリが嫌いな私にも読めるパターンではあるが、私が自分から読む本ではないな、これはたぶん、夫だ。と、いうわけで、夫が次に読んだが、うーん、何で頼んだか覚えがないぞ、と。そして、おちびも読んでみて、それなりに面白かったが、頼んでないと思う、だって。一体誰が頼んだんだ!!それが一番の日常の謎だったりして・・・。

最期までスラスラ読んでしまう程度の力のある物語なのだけど、底は浅いかも。小学校時代の思い出の中の謎を解くのだけれど、その途中で、種明かし前に、たいてい謎がわかっちゃうんだもの。それって、私の推理力が素晴らしいのではなくて、やっぱり、物語の底が浅いんだと思う。

それと、この主人公、親友だなんて言ってるけど、全然親友じゃ無いじゃん、友達のこと大事にしてないじゃん、って思う。やたら鈍感で嫌なやつじゃないの?なんて思っちゃう私っていやな奴かね。

なんて言いながら、最期まで読んじゃって、それなりに面白かったことは確かだし。まあ、そういう本でした。で、誰が頼んだの??

2012/12/19