続・風の帰る場所

続・風の帰る場所

2021年7月24日

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「続・風の帰る場所 映画監督・宮﨑駿はいかに始まり、いかに幕を引いたのか

宮﨑駿 株式会社ロッキング・オン

渋谷陽一による宮﨑駿のロングインタビュー。「崖の上のポニョ」「借りぐらしのアリエッティ」「コクリコ坂から」「風立ちぬ」「未来少年コナン」、そして監督デビュー以前の総括について長い時間をかけて聞いている。

宮﨑駿という人は天才だと思うけれど、天才は、何でもスイスイとやっちゃうかというとそんなことはなくて、やっぱり凡人と同じように、あれこれ思い悩み、つまづき、文句を言い、間違い、反省し、ぶつかりながら、痛い目にも遭いながら試行錯誤してやっているんだ、とあたりまえだけど思う。

やめるやめると言いながら、何度もやってきた。今度こそ、本当に引退だというけれど、やっぱりこの人は小さなアニメ作品を作り続けては行くんだだろう、と改めて思う。

「長くつ下のピッピ」のアニメ化を進めていたエピソードが登場している。最終的に原作者の了承が得られなくて、それで「パンダコパンダ」にピッピが登場するんだけど、中途半端だった、という反省が語られている。本当に残念だ。リンドグレーンが、宮﨑駿という人間をもっとちゃんと理解できていたら、もしかしたら大傑作が生まれたかもしれないのに。

ファンタジーを作り続けていたのに、元気のいい女の子の話から、最後は少年を主人公にするしかないと思うに至った、その考え方の変遷が興味深かった。

2014/2/25