26
「旅の窓」沢木耕太郎 幻冬舎
夫が図書館から借りてきた本。雑誌「VISA」に連載した、旅先の何でもない写真に短い文章をつけたフォトエッセイをまとめたもの。これがね、写真がいいんです。人の表情がいい、小さな立ち姿がいい、後ろ姿もいい。
世界中のどんな場所でも、人々は日々を送っている。笑ったり、泣いたり、怒ったりしている。それに対する静かな暖かい視線を感じるようないい写真ばかりだった。
パンダって不気味だと思っていた作者が、ふと動物園に入ってパンダを見ていたら、その動きの不思議さに惹きつけられてしまい、気がつくと閉園時間まで見ていた、というエピソードには笑った。私もそのむかし、上野動物園のパンダ舎で全く同じ経験をしたことがあるから。
2013/6/5
