地を這う祈り

地を這う祈り

2021年7月24日

「地を這う祈り」 石井光太 徳間書店

うううう・・・・。「日本の路地を旅する」といい、この本といい。生まれる環境は選べない、その中でどう生きて行くか・・という大問題をつきつけられてしまいます。
石井光太さんは、覚悟を決めてからじゃないと、読んじゃいけないなあ。とりわけ、今回は鮮やかな写真が沢山載っているので、思わず見てから、ああああ!とショックを受けることも多く。

人は、どんなところでも、生きる、どんなことをしてでも、生きる。そして、死んでいく。

アタリマエのことだけど、たとえどんなに不況でも、やっぱり呑気な日本の中で、のうのうと生きていると見えないことを、この本は一気に叩きつけるように、見せてくれる。

物乞い、スラム、少女買春、食とドラッグとゴミと戦争と障害と祈りと。

栄養豊かなおいしい食べ物よりもシンナーを求める少年たち、もげた腕の傷に泥をなすりつけて化膿させることを選ぶ物乞いの少年、不発弾の上に家を建てる貧民街。一切れのパンのために身を売る少女、バスにしがみついて村を脱出する兄弟たち。

世界で何が起こっているのか。
とりわけ、若い人達に、一度読んで欲しいと思う一冊でした。
読むの、辛いけどね。

2011/2/3