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「また!女のはしょり道」伊藤理佐 講談社
「女のはしょり道」の続編。「キレイ」に関わる漫画のはずなのに、全然「キレイ」に近づいていないのが笑える。この本の途中で、赤ん坊を生んでいるから、妊婦の「キレイ」や産後の「キレイ」も描かれている・・・というか、描かれていない。
でも、きれいすぎてダメじゃんってこともある、とちゃんと書かれている。ドラマで、貧乏なニシン漁師のおっかさん役の大女優の肌が白くてつるつる過ぎたり、ポスターのモデルさんがきれいすぎて気持ち悪かったり、おむつのパッケージの赤ちゃんが理想的すぎて気持ち悪かったり。
着物姿の殿方とご一緒したら、顔のシワやシミが板についている風に見せて、若い男よりずっとカッコ良かったそうだ。なんて言ってたら、夫に「おまえはちょうどいいぞ とても40さいらしい」と言われて、「えーっとなんでしたっけ? うれしいんでしたっけ?くやしいんでしたっけ?わたしはどうなりたいでしたっけ?」と頭を抱える。
なんかわかる、と思った。
2016/4/7